~Aperport機能紹介:発注会社として使用する検索機能~
本記事ではAperport(アペルポート)の検索機能の概要と、画面設計および機能設計の意図・背景をお伝えします。
Aperportは以下の3つの目的に応じて、それぞれ異なる検索モードを提供しています。
①ひとまずざっくりした要件でエンジニアがいるかどうかを確認したい
⇒簡易検索
②マッチング度の高いエンジニアを探したい
⇒エンジニア個別検索
③体制構築をする必要があるため、体制提案ができて、かつ、全体のマッチング度も踏まえてパートナー会社を探したい
⇒体制検索
簡易検索
簡易検索は、ひとまずざっくりした要件でエンジニアがいるかどうかを確認したい場合にご利用いただけます。
「役割」「職場の地域」「開始月」の指定を行い、必要に応じて「開発言語」「ドメイン知識(業務知識)」「単価」などを指定して、検索を行うことができます。
なお、「フリーテキスト」の条件指定もでき、エンジニアのポートフォリオ内の自由記述欄も検索対象にしているため、ニッチなスキルを有するエンジニアの発掘に非常に有効です。(従来のエクセル経歴書と比較すると、経歴書の中身まですべて検索をできるため、エンジニア側もより正確で詳細な情報を提供するインセンティブが生まれます。)
エンジニア個別検索
エンジニア個別検索は、プロジェクト内の募集ポジションで定めた要件に従い、マッチング度情報を伴った検索結果を提示することができます。
具体的な仕組みとしては、技術・ドメイン知識・役割のレベルを発注会社がプロジェクト・募集ポジションの登録時に定義する一方で、エンジニアも自身のポートフォリオの登録時に同じく標準化されたフォーマットでレベルを定義する仕組みとなっているため、その合致度を点数化しています。
また、スキルとそのレベルだけでなく、単価についても発注会社の上限・下限単価と、受注会社の上限・下限単価のそれぞれを考慮して、より範囲の重なり度合いが高い組み合わせに高いポイントを付与する仕組みをとっています。
発注会社にとってはより安く調達するインセンティブが働くため、上限値は隠しておくことが一般的です。対して、受注会社は、より高い価格で提案するインセンティブが働くため、下限値を隠しておくことが一般的です。このような「必要がない限り隠しておくべき価格」について、双方に開示することはしないものの、システムとしては考慮してマッチング度として反映させることで、価格感がより合致している組み合わせを実現しやすくなります。
価格感が合致していることは具体的には、お互い実際は契約金額から融通を利かせることができる、ということを意味しています。逆に、双方の上限・下限単価の重なる部分が少ないと、将来のちょっとした価格交渉で柔軟に対応できなくなることを意味しています。したがって、突然の値下げ・値上げ交渉があったとしても、お互い余裕があるため、長期的な関係を築きやすくなります。
体制検索
体制検索は、プロジェクト内で複数の募集ポジションがあり、体制を構築しなければならないときに、体制で提案してもらえる可能性が高いパートナーを探す際に役立ちます。
上記の各募集ポジションとエンジニアのスキルのマッチングデータは事前に用意されているため、体制全体でのマッチングも提示することができます。
体制の提案をできるパートナーはタイミング的な問題もあり非常に限られています。そのため、各PMや部署で既存の限られたパートナーにのみ声掛けをすると、顧客へのタイミングを逸してしまったり、スキル不足であっても受け入れざるを得ないなど妥協点が発生します。
だからこそ、既存パートナーであればすべて検討対象にして、体制提案が出来る余地があり、候補メンバー全員のマッチング度の平均も高ければ、スピード感をもって商談を進めていく必要があります。(エンジニアを提案する会社においても、体制を崩して個別に別々の案件に提案してしまうことがあるからです。)
まとめ
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簡易検索は、ひとまずざっくりした要件でエンジニアがいるかどうかを確認したい場合に利用でき、フリーテキスト検索によりニッチなスキルや経験を保有しているかどうかも確認できます。
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エンジニア個別検索は、役割・技術・ドメイン知識・単価の要素を考慮してマッチング度の可視化まで行うことができます。
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体制検索は、パートナーの中で、体制で提案できる可能性が高い会社をマッチング度の可視化を行ったうえで把握することができます。